一定記事数が存在しているサイトにとって、リライト記事執筆は効果の即効性及び投下工数を鑑みて、非常に魅力的な施策です。
本記事では、 SEARCH WRITEを活用したリライト方法についてご紹介します。
・「自社キーワード分析」を用いたキーワード選定方法
・「コンテンツ立案」を用いた、記事構成案の考え方
・実際のリライト時の思考フロー
リライトの重要性
一定既存記事が存在しているサイトにとって、リライト実施の重要性は非常に高いと弊社は考えております。
その理由は大きく下記2点です。
- アップ記事の順位向上効果は概ね半年を皮切りに頭打ちしやすい点
- .セッション・順位を上げるために効果の出やすい施策である点
①アップ記事の順位向上効果は概ね半年を皮切りに頭打ちしやすい点
上記データは弊社コンサルティング案件に基づいたデータです。
資料より、新規記事アップ後半年後以降もセッション数が伸び続けるケースは
24.4%しかなく、逆説的に言えば約75%の記事は新規記事アップ後半年以内に成長が止まるケースが多いと言えます。
ですので、セッション数を中長期的に伸ばし続けるには、新規記事のアップ後放置することは、中長期でみると記事パフォーマンスの観点から機会損失を起こしかねず、何かしらの打ち手が必要となるのは言うまでもありません。
②セッション・順位を上げるために効果の出やすい施策である点
ごれでは順位を上げ流入を増やすため何ができるでしょうか?
勿論リライトだけでなく内部修正や新たな記事執筆の実施等、施策はありますが弊社コンサルティングの経験からもおすすめとなるのがリライトです。
上記資料は、弊社コンサルティングにおいて、
・リライト
・タイトル修正
を行った施策(それぞれ別施策)の成果です。
このように、既存記事に手を加えるだけで順位やセッション数の改善はまだまだ見込める可能性を秘めていることがわかります。
SEARCH WRITEを用いたリライト対象キーワード選定方法
それでは実際にSEARCH WRITEを用いたリライトのキーワード選定方法を解説します。
<活用機能>
ダッシュボード→自社キーワード分析
ダッシュボード機能から「既存コンテンツ改善のダッシュボード」→「対策ページを見つける」を押すと、「自社キーワード分析」機能に移動することが可能です。
①平均順位を6位~50位に絞る
下記のように、平均順位を6位~50位に絞り、絞り込んだバブルを右から見ていきます。
バブルの右側は imp(表示回数)を意味します。imp(表示回数)がなるべく多い方が、リライト後の順位向上による流入増を多く見込めるためです。
リライト対象キーワードを決定する
今回は、過去のリライト実施状況も加味して、「オウンドメディア」を選定する事とします。
【本記事の事例】
キーワード:トラッキングとは
検索ボリューム:18.000
表示回数:17.000
順位:9位
※バブルチャート以外に、図表から探す方法もございます。
詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
※記事執筆後3か月が過ぎても順位変動がないキーワードはリライトを行ってください。
SEARCH WRITEを用いたリライトの記事構成案作成方法
キーワードが決定したら、記事構成案の作成を行います。
この時SEARCH WRITEで使う機能は「コンテンツ立案」となります。
「コンテンツ調査 > コンテンツの文字量」より、リライトで目指す文字数目安を確認する
下記のように、コンテンツ立案では、対策キーワードの上位サイトの文字数平均を確認できます。ここより、上位表示されているコンテンツの文字量と見出しを確認し、どの位の文字数になりそうかを目安とされる事を推奨いたします。
今回の「オウンドメディア」では、リライト後記事にて8,000文字を目安にできそうと考えられます。見出しも平均29個ある事からh2のみならずh3まで細分化し記事執筆を行っていきます。
「コンテンツ立案>上位サイトのタイトル・見出しテキスト」より、上位サイトから見えるニーズ考えてみる
この部分では、上位表示サイトに共通する要素又は、利用者様から見てユーザーニーズに近そうと考えられる要素を考えつつ、記事構成を練り上げていきます。
上位サイトの共通要素=Googleが今好んでいる要素といえますので、最低限満たすべきニーズをここから読み取り、記事構成のヒントにします。
今回の「オウンドメディア」の事例を見ると
下記の様に、上位サイトのタイトルや見出しから
例えば下記ニーズが考えられます。
・オウンドメディアの目的やメリット・デメリットを知りたい
・オウンドメディアの具体的な立ち上げや運用方法を知りたい
考えたニーズのインサイトを考えてみる
インサイトとは一言でいうと、「本人も気づいていない感情や潜在意識」のようなものです。例えば、「時刻表を確認したい」というニーズがあるならば、インサイトの例は「遅刻する事や悪い評価を受けることが怖い」の様な根本感情だと言えます。
当然、検索ユーザーは1人ではないので画一的なインサイトは存在しませんが、質の高い記事を作る上で、読者の感情を一度立ち止まって考える事は欠かせないフローであると弊社は考えています。
記事構成に落とし込む
以上より、「オウンドメディア」記事構成は下記の通り作成をしました。
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※黒字:リライト前から存在 赤字:削除 青文字:修正・追記箇所
<h2>オウンドメディアとは?
<h3>オウンドメディアを含む3種類のWebメディア、トリプルメディアとは
<h4>オウンドメディア(Owned Media):資産となるコンテンツ
<h4>ペイドメディア(Paid Media):認知される
<h4>アーンドメディア(Earned Media):口コミなど、信用や評判を得る
<h3>コンテンツマーケティングやインバウンドマーケティングとの違いとは?
<h2>オウンドメディアがかなり注目されている??
<h2>オウンドメディア作成を検討すべき理由
<h3>①会社としての資産を作れる
<h3>②SNSの普及によりシェアされるコンテンツの重要性が増している
<h3>③広告の成果が低下している
<h2>オウンドメディアの目的・特徴やメリットは?
<h3>①ユーザーとの最初の接点としての役割を果たす
<h3>②自社のファンを作る
<h3>③広告費の削減
<h2>オウンドメディア運営のメリットは?
<h3>会社の資産を作ることができる
<h3>ユーザーとの最初の接点としての役割を果たす
<h3>自社のファンを作る
<h3>広告費の削減
<h2>オウンドメディア運営のデメリットとは?
<h3>社内での理解が必要になる
<h3>施策の効果が出るまでに時間がかかる
<h2>オウンドメディアを実践編【立ち上げるには】
<h3>①オウンドメディアを立ち上げる目的、そこで得たい目標の設定
<h3>②ペルソナ、サイトコンセプトの設定
<h3>③キーワードの選定
<h3>④コンテンツ立案
<h3>⑤CMSでビジネスブログを立ち上げる
<h3>⑥コンテンツの拡散
<h2>オウンドメディア実践編【運用していくには】
<h3>新規記事の追加から既存記事の見直しに注力する時期がくる
<h3>記事の外注も視野に入れてみよう
<h3>執筆して終わりではなく、効果検証までのサイクルを回し続けよう
→具体運用の中で大事なポイントを追記。成功している事例では効果検証まで実施している点を伝えたい
<h2>オウンドメディア運用のポイント
<h3>①短期間での結果を求めない
<h3>② ユーザーの求める情報を、ユーザーがたどり着ける形で
<h3>③ コンテンツの軸がぶれないように
<h2>オウンドメディアの事例
<h3>BtoBのオウンドメディア
<h4>キャリアサプリ
<h4>サイボウズ式
<h4>AdverTimes(アドタイ)
<h4>ギズモード・ジャパン
<h4>WORKSIGHT
<h3>B to Cのオウンドメディア
<h4>キナリノ
<h4>withnews
<h4>SINGLE HACK
<h4>くらしの良品研究所
<h4>NOMOO(ノモー)
【追加・修正のポイント】
・検索ボリュームが大きいキーワードのため、読者層もさまざまである為、事例数を増加
・リライト前は事例未分類だったが、BtoB|BtoCを分類し、各読者が自分事化をしやすくした
・オウンドメディア運営のメリットを見直し、項目追加及び表現修正
・検討の際、メリットだけでなくデメリットまで知りたいと思うので、「デメリット」を追加
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まとめ
今回はSEARCH WRITEを用いたリライト方法を具体的キーワードをもとに説明をいたしました。
キーワードによって検索ニーズも当然異なるため記事構成及び執筆時にお迷いの点がありましたら、SEARCH WRITEの管理画面内「チャット」よりお問い合わせください。