そもそもカニバリゼーションとは?
キーワードカニバリゼーション(以下カニバリ)は、自社サイト内の複数のページが同じ検索キーワードや同一検索結果でどちら評価を受けてしまっている状態を言います。例えるなら「ページ同士が共食いをおこしている状態」です。
(ex.)
「SEO対策」というキーワードでの評価
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カニバリゼーションのSEO影響
カニバリが起こっていることによって、各記事に評価が分散してしまい、本来であれば順位が上がり切るはずの記事の順位が中途半端に止まってしまう可能性があります。
Googleからするとどちらのページを表示していいかわからないため、評価が分散してしまい良い記事であったとしても順位が上がらないということが考えられます。
実際に、Google検索のジョン・ミュラーがカニバリの影響についても下記のように触れております。
「カニバリが発生している状況は、子供たちが一列に並びながらも、同一サイト内の2人が共に一番になりたいと思って争っているような状況。このような状況では、最終的に他の誰か(競合サイト)が先に滑り込むことになる。カニバリを発生させてサイトの評価を水に流してしまうようなことはやめるべき。」
カニバリゼーションへの対応
①対象KWでカニバリゼーションは発生しているか
自社キーワード分析にて対象キーワードを入力し、評価を受けているURLを調べる
・カニバリにあたりそうなKWを自社キーワード分析の絞り込み欄に入力
・絞り込み結果に出てきたURLを確認
ここで同一KWに対して複数のページにて評価をされていない場合
→カニバリの発生はなし。
②カニバリ対策の優先度を確認
もちろんSEO対策においてカニバリはないほうが良いですが、カニバリを解消する際により効果的な場合と、それよりも先に対象記事のリライトなど他施策を行ったほうが成果が出る場合があります。
弊社がおすすめするのは下記場合に該当する形です。
・上記画像のように「SEO対策」など対象のKWで複数URLが評価を受けている場合
└ パターン①:2記事がそれぞれ11~30位以内で評価をされてしまっている場合
└ パターン②:1記事は1~10位以内であるものの、もう1記事が11位~30位の場合
これ以外の場合には、対象記事をリライトするなどの方法で1記事の順位を上げることに注力しましょう。具体的なリライトのKW選定方法については下記で紹介しています。
③どちらの記事でメイン対策をするのかを決定
2記事以上が上記の条件に当てはまる場合は、対象KWで上位表示させるのはどちらの記事かを決める必要があります。
③-1.各URLではどのようなKWで評価を受けているのかを確認する
対象のURLをそれぞれ自社キーワード分析に入力します。
1URL1ニーズの考え方に基づいて、対象URLではどのようなキーワードで対策をするのかを決定します。基本的には流入数が多い順にみていく形になるので、流入数の多い順に並べ替えを行います。
上記実例の場合には
https://www.plan-b.co.jp/blog/seo/11795/
→一番評価を受けているKWは「SEO対策」
https://www.plan-b.co.jp/blog/seo/20713/
→一番評価を受けているKWは「コンテンツSEO」
となるため、今回https://www.plan-b.co.jp/blog/seo/11795/のURLがメインで対策を行うURLとなります。
③-2.対象KWではどちらのページに近い内容が上位表示されているかを確認する
上位表示されているページの内容と、今回メインで対策を行うURLの記事の趣旨は似ている(現在記事の内容は活用できそう)か?確認をします。全く違う趣旨で書かれており、内容が使えない場合には新規で記事を作る可能性もあるため、コンテンツ立案でどのような記事内容が評価されているのかを確認しましょう。
④メインではないページはSEO的に必要か?
先程調査した中でメインで対策を行わないURLが他KWで評価を受けているか?流入を獲得しているかを確認しましょう。もしも対策KW以外で評価を全く受けていない場合はページが存在することで評価を下げてしまう可能性があります。
先程の例の場合では、
メイン対策ではないURL(https://www.plan-b.co.jp/blog/seo/20713/)を自社キーワード分析で調査すると「コンテンツSEO」というKWをはじめとするいくつかのKWで流入を獲得できており、流入に貢献していることから必要なページであると言えます。この場合は「コンテンツSEO」のように別キーワードを設定し、そのKWで順位が上がるようリライト・タイトル変更などの施策を行うのがおすすめです。
タイトル変更・リライトについては下記記事で紹介しています。
上記のように流入を獲得していなかったり、評価を受けているKWがなかった場合は⑤へ進みましょう。
⑤メインではないページはLPや事例ページなどとしてサイトに必要か?
事例ページやLP・キャンペーンページなど、SEO的に効果を狙って書いていないもののページは存在させておいた方がいい場合もあるでしょう。
この場合はメインURLの評価を下げてしまう可能性があるため、
noindexもしくはメイン対策URLにcanonicalタグを向ける対応をしましょう。
noindexタグ・canonicalタグについては下記記事にて紹介しています。
最後に
カニバリは各サイトや事例によって対応方法が異なっており、簡単に削除を行うと流入減少につながってしまう可能性もあります。上記記事を読んでいただいたうえで迷った場合はお気軽にSEARCHIWRITE管理画面右下のチャットボットからご相談ください。